感想

薺屋本舗の作品「めちゃくちゃ地雷っぽいけど根は優しそうな子」は、その刺激的なタイトルが示す通り、「地雷」のような危うさと「根の優しさ」を併せ持つヒロインの物語。
一見近寄りがたい雰囲気の彼女だが、その内には健気さと家族への深い愛情を秘めている。

物語は、援●という不健全な出会いから始まるものの、二人の関係性は次第に変化。主人公視点とヒロイン視点を行き来することで、ヒロインの抱える厳しい現実や心の闇が明らかになり、同時に主人公との関わりを通じて彼女が心を開き、人間性を取り戻していく尊い過程が描かれる。
単なる性的な関係に留まらず、互いの内面に触れ、求め合う不器用ながらも温かい「純愛」の物語となっている。
作画は、白黒基調に髪や瞳、唇などに淡い彩色を施す独特のスタイルが特徴で、キャラクターの魅力を際立たせている。Hシーンも単なる描写に終わらず、感情が込められたものとして描かれており、作品全体の雰囲気と調和している。また、スマートフォンの画面描写など、細部へのこだわりも物語に深みを与えている。
ボイスドラマ化もされており、声優の演技も好評。退廃的とも言えるテーマを扱いながらも、根底には純粋な感情が流れる本作は、「地雷系」キャラクターや、困難な状況で育まれる人間ドラマに惹かれる方には特に推薦したい傑作と言えるだろう。