| タイトル | ステラの漂流日記 |
| サークル | 細道しおり |
| ジャンル | アドベンチャー |
辿り着いたのは、誰もいない宇宙ステーション。
『ステラの漂流日記』は、同人サークル細道しおりが描く、静寂と闇が支配する宇宙で少女が出口を求め彷徨う物語。
3〜4時間という短編ながら、濃密な世界観と張り詰めた探索、そして過激さすら感じる描写が織り込まれた一作。
本記事では、ネタバレを極力避けつつ、ストーリー・世界観・ちょっとした裏話、そして筆者の私見を添えてこの作品の魅力を紐解く。
ゲーム概要|探索と恐怖が凝縮された体験
『ステラの漂流日記』は、細道しおりによる探索型ホラーアドベンチャーゲーム。プレイ時間は約3〜4時間と手頃ながら、随所にこだわりを感じる構造設計と演出が光る。
基本情報
- ジャンル:探索ホラーアドベンチャー(18禁)
- プレイ時間:約3〜4時間
- チャプター構成:全8章+エンディング
- Hイベント:全19種(異種姦、苗床、触手 など)
難易度設定
初心者にも配慮された設計が特徴。「宇宙迷子モード」などユニークな名称のモードもあり、スキルに応じたプレイが可能。
あらすじ|少女が向かうのは、父のもとか、それとも…
少女ステラ・スターフィールドは、最愛の父と再会するため、シャトルに乗り込んだ。だが、眠っている間に航路は外れ、気がつけば、彼女は名もなき宇宙ステーションへと漂着していた。
通信は断たれ、頼るはずのAIすら沈黙。その場には、不可解なメッセージと人体実験の痕跡が残るのみ。
「お父さんに会えるのは、いつだろう」
不安、恐怖、そしてほんの少しの希望。ステラの旅は、深い闇の中で始まった。
これが、彼女の漂流日記である。
感想|静けさの中に潜む恐怖、そして希望
本作が描く「宇宙の恐怖」は、単なる驚かしではない。無音の空間に響く自分の足音、背後から迫る気配、誰もいないはずの通路の違和感——そうした要素が、心の奥底にじわじわと忍び寄ってくる。
ホラー演出の妙
ジャンプスケアに頼らず、音と空間演出で心理的な恐怖を煽る構成は見事。特に「研究所」以降の展開は圧巻で、筆者も思わず息を詰めた瞬間があった。
ステラという存在の強さ
このゲームの核となるのは、主人公ステラの存在。
無垢で健気な少女が、理不尽な状況下でも歩みを止めず、父への思いを胸に進む姿は、プレイヤーの心を静かに揺さぶる。
ちなみに、「スターフィールド=星の野原」という彼女の名字が、この作品全体の詩的な雰囲気を象徴しているようで、非常に印象的だ。
18禁要素の扱い方
過激なHシーンも数多く登場するが、それらが物語を損なうことはない。異種姦や触手といった衝撃的な内容も、世界の異様さや絶望感を強調するための演出として組み込まれており、決して「抜き」に終始するだけの作品ではない。
小ネタ|探索中にふと気づく仕掛けたち
- 一部にQRコードが登場するが、読み込んでも何も起こらない。ただ、それを試すプレイヤー心理も含めて計算された仕掛けだろう。
- 宇宙船の構造やコールドスリープ技術など、現実世界の知識があると理解が深まる場面も。
- スーツの照明が周囲の明るさに応じて変化し、それが探索中の不安感に影響を与えるという隠し仕様も。
まとめ|彼女の旅路に添えられた、祈りのような物語
『ステラの漂流日記』は、孤独と成長、そしてわずかな希望が織り成す、静かで激しいアドベンチャーだ。
同人作品ならではの自由な表現と、商業作品に匹敵する完成度を併せ持ち、探索型ADVの一つの到達点といえる。
もし、今あなたが迷いの中にいるなら、この物語がそっと寄り添ってくれるかもしれない。
「どうか、ステラちゃんを無事な場所へ導いてあげてください。」






